麻雀の上達に欠かすことのできない適切な「鳴き」の方法を知っておきましょう

「鳴き」についてメリットとデメリットを確認しましょう



自分の手牌の状況を見極めて、適切なタイミングで鳴きを行うことが麻雀の鉄則です。鳴きのメリットは、自分が欲しい部分を相手が捨てた牌で補うことができるため、上がりに到達するスピードが速くなる点です。既に役が完成していたり、鳴きによって役が完成する場合であれば、より有利に場を進めていくことができる可能性が高まります。一方で手牌が少なくなるために、振り込みの危険性が高まることや、「食い下がり」と言って点数が安くなったりすることがデメリットです。麻雀の強い人は、この事を熟知しており、欲しい牌が捨てられたからといってむやみにポンやチーをすることは少ないものです。基本は門前で役を完成させるという意識を持つことが、上達への第一歩と言えるでしょう。

「鳴き」についてメリットとデメリットを確認しましょう
鳴いても良い場合と良くない場合のセオリーは重要


麻雀のルールでは、鳴くことができる場合であれば、基本的にプレーヤーの自由に「ポン」「チー」「カン」ができます。しかし鳴いても役が確定しない場合や、既に完成している順子や刻子がある場合には、むやみに鳴きを入れることはしない方が懸命です。また、ツモの順番を大きく変えてしまう「ポン」によって親のツモ回数が増えてしまうため、自分が子の場合にはできる限り控えめにする方が良いとされています。もちろん自分の手牌が良く、高い上がりに近づける見込みがある場合には積極的に鳴きを入れていく攻撃性も重要です。あくまでもケースバイケースですが、鳴きは自分の高い点数の上がりが見える場合や、親の時に相手を牽制したい場合などに有効と言えるでしょう。

鳴いても良い場合と良くない場合のセオリーは重要
麻雀の上達には安易に鳴きをしないで進めていく姿勢がベスト


麻雀の初心者は、すぐ上がりに近づきたい気持ちが強く出て、自分のツモを待たずに鳴いてしまうケースが多くあります。しかし麻雀は門前が基本とも言われるように、上級者は鳴かずにテンパイまで持っていき満を持してリーチをかけること、あるいはダマテンで狙い撃ちをすることが多く見られます。上達をしたいのであれば、欲しい牌が出ても一旦「ポン」や「チー」の発声を我慢して、自分のツモだけで手役を完成させるという経験を積み重ねていくことが大切です。この半荘は一切鳴きをしないなど、自分なりのテーマを決めて対局を重ねていくことで、感覚が少しずつ研ぎ澄まされていき上達につながっていくことが期待できます。また、相手のリーチやテンパイの気配などを察知して、上手にかわしていくという経験も上達に有効です。

鳴きはできるだけすぐに上がりたい時には便利で魅力的な方法ですが、デメリットも大きいために使い所が難しいものでもあります。上達したい場合には、最後まで鳴かないで勝負をするなどの制約を自分に課して、限られた条件の中で試行錯誤をする経験も必要です。