麻雀のカリスマと呼ばれた雀士・荒正義の詳細プロフィールと半生を描いた漫画の概要

荒正義とはどのような人?



麻雀を嗜まれている方であれば、一度は見聞きをしたことがある名前が荒正義でしょう。1980年代の麻雀ブームを作った張本人であり、カリスマ雀士として数多くのメディアにも登場していた方です。この荒正義のことを「裏プロ」と称されることもありますが、これはあえて対局中に負けて自身の雀士ランクを一定に保ちながら勝敗調整をおこなっていたことに由来されます。麻雀には柔道や空手と同じく段がありますが、荒正義は現役時代から引退直前まで初段を貫いておりこの初段の中では勝敗記録最多の2,600勝つを挙げました。高みを望まず常に現役世代と戦い続けることを自負とされていて、生涯現役を貫いた雀士が荒正義です。

荒正義とはどのような人?
荒正義のプロフィールとギネス登録


1952年1月に北海道北見市で誕生した荒正義は、北見商業高校を卒業後に上京してキャバレーのボーイとしてアルバイト生活を送りました。このキャバレーの常連客であった潮田万作という雀士に弟子入りをして、麻雀の手ほどきを受けます。当初は娯楽としてでしか麻雀を見ていなかったのですが、神経を集中さえて卓の前に座り相手の思考を読み解くという勝負師の生き方に感銘を受けたことで1994年に日本プロ麻雀連盟に所属するの至ります。競技麻雀プロになってからは年間250戦以上もの勝負をなされており、1995年~2018年に引退するまで累計3,000戦という記録を叩き出して、ギネス登録にも認定されたほどです。

荒正義のプロフィールとギネス登録
半生を描いた漫画が25万部を売り上げた


麻雀をモチーフにしている漫画は数多くありますが、その中の一作品である「アカギ」が荒正義の半生を描いている作品です。この作品は1997年に創刊されてから全35巻の長編作品となっており、作者である福島晃さんの代表作となったほどです。アニメ化もなされており、麻雀世界に生きる孤独な雀士・アカギを通してモデルになった荒正義を知ったという方も多くいます。主人公であるアカギの口癖の「どう鳴くか」という言葉はモデルの荒が鳴き打ちを得意にしているからであり、常に鳴き打ちをする時に心で呟いている言葉なので主人公の口癖になりました。全35巻の累計販売数は約25万部で、成人向け漫画では異例の大ヒット作として記録されています。

大衆娯楽として嗜まれている麻雀にもプロの雀士がいます。その中でも高い知名度を誇り、世間に名を轟かせた荒正義はカリスマ雀士といって良いほどの功績を現役時代に数多く挙げられました。現在は引退して連盟の補佐役になられましたが、今もなお現役時代同様に、高い知名度を誇っている方です。