大学在学中にプロデビューした実力派
最高位戦日本プロ麻雀協会所属の浅井裕介は、法政大学経済学部に在学していた2008年にプロデビューしました。麻雀店でのアルバイトをしながら学生生活をおくっていましたが、プロとなったことによって大学を中退し麻雀の道を進むことになった実力派雀士です。1986年生まれとプロ雀士の中では比較的若手であり、爽やかなルックスで女性からの人気もあります。獲得したタイトルは「第13期RMUクラウン」での優勝や、「麻雀最強戦2017全日本プロ代表決定戦」での優勝というものがあります。大きな大会での優勝経験もあるため、浅井裕介の実力は多くのプロが認めるところです。プロ入会当初から比較すると近年になって急速に勝率を高めてきていることからも、さらなる注目を浴びています。
キャッチフレーズの日本一キレやすい雀士の由来とは
キレるという言葉の意味は、怒りっぽいとかすぐに腹を立てるというニュアンスが含まれていますが、浅井裕介本人の語るところによると、麻雀に限らず私生活に関して何かしらキレていることが多いからとして、筋が通っていない行動を許せなくなる性格であるという意味とのことです。麻雀では時には予想外の事態が発生することも多く、特にプロにおいては冷静な対処が求められることも多いものですが、そのような常識を逆手に取り感情をむき出しにするという闘争心の高さが強さにつながっているものと言えます。沈着冷静で常に最善手を打ちに行くという打ち筋とは異なり、戦いに真剣に向き合う気持ちの強さが「キレやすい」との異名を取り、それが実力にも反映されています。
長い苦労の時期を経て開花した才能と強さ
従来からその強さを知られていた浅井裕介ですが、プロになった当初は大きなタイトルのかかった大会では実力を十分に発揮することができない時期が長く続いていました。しかしそこで諦めることなく何度も挑み続けた結果、麻雀最強戦2017全日本プロ代表決定戦での優勝という輝かしい戦績を手にすることができました。この試合での打ち筋は我慢強さが多く見られ、あえて勝負を避けて我慢をしたり、僅差の点数差を計算して最終的に逃げ切るなど、繊細な試合巧者な一面も見られています。勢いや感情に任せるだけでなく、場の状況を総合的に判断して勝ちにこだわるなど、長く続いた下積みの苦しいときの経験が生かされています。
近年は勝率も向上しますます強さに磨きがかかってきている浅井裕介は、オンラインでの麻雀教室を開催するなど、競技麻雀の普及に関しても精力的に活動しています。麻雀の面白さと奥深さをわかりやすく伝えることができる若手プロ雀士として、これからの活躍も大いに期待されています。